Book List書籍一覧
近代科学社の取り扱ってる書籍一覧です
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参加型社会の決め方
近年、公共事業に対する批判が高まり、その声は国民の空気になりつつあります。それらの批判は謙虚に受け止めなければなりませんが、一方で都市部の社会インフラが国際競争力を失っているのも事実です。
そこで、公正で有効な社会インフラを整備するためには新しいパラダイムを確立する必要があります。それは1990年からの失われた10年強を総括し、その以前のパラダイムから新しいパラダイムへの創造を意味します。すなわち、一言でいえばオペレーショナルマネジメントから戦略的マネジメントへの変更です。
このようなパラダイムに従えば、公共事業採択(優先順位)は代替案の創造と意思決定手法により評価される必要性が認められます。我々はこれまで、以上の用件を念頭に置き、公共事業におけるPI、市民参加型ワークショップの運営などで生じる現実的課題と集団意思決定理論(合意形成モデル)との位置づけを模索し、モデルの応用の可能性と現実的課題の解決のために必要とされる理論研究の方向性について議論を重ねてきました。
本書は、以上のような経緯を経て生まれたもので、種々の分野で「意思決定」を研究・勉強されている研究者や学生、実際の業務で「意思決定」解析等に従事されている人たちのためにわかりやすくまとめたものです。 -
仕事に生かせる 技術者の勉強法
いまから16年まえの1988年4月、「技術系新入社員教育」という演題で、技術セミナーを開催した。技術系社員としての心構え、必要不可欠な基礎知識、自己啓発のための勉強法などを多面的に述べたもので、二日にわたる長時間の独演である。いろいろの会社から予想を超える多数の参加をいただき、会場を大講堂に変更するほどの大盛況であった。参加した受講者はほとんどが新入社員で、無駄話もなしに、すべての人が熱心に聴き入ってくれた。
そのとき、私が強調したのは、大学の勉強はほんの入り口で、これからが本当の勉強だということである。ややもすると、大学での勉強に懲り懲りして、これからはのんびりやろうなどと心得違いをする人がでる。そんな人は間違いなく人生の落伍者になることを知っているので、あえて強調したのである。
そのときの速記録を見ると、社会人としての認識と自覚から始まって、技術者として大成するための心がけに至るまで、技術系社員としての必須項目がほとんど網羅されている。そのいくつかを列記すると、技術者に要求されるチャレンジ精神、技術部門の役割と業務課題、技術情報の集め方、技術データのまとめ方、技術報告書と技術論文の書き方、報告と発表の仕方、実験データの扱い方、科学的管理技術の学び方、ユニークなアイディアの出し方、ハイテクと先端技術への接し方、情報化社会の展望、英会話とパソコンの修得法などとなる。このセミナーはたいへんな好評を博した。
この速記録を見直すと、今日の技術者にもそのまま通用する内容が非常に多く、速記録のままで終わらせるのはいかにも惜しい。そこで、章の構成と内容を徹底的に改変し、一般の技術者にも参考に供するよう、市販書として上梓することにした。この本で著者がとくに強調したいことはつぎの三点で、76歳の著者が体験した自分自身への戒めでもある。
第一は、技術者として、また一般の社会人として、決して独善に走ってはいけないということである。孤島に住むロビンソン・クルーソーならいざ知らず、私たちは多くの人間に取り囲まれて生きている。このことに思いをいたすと、自己中心的な考えから脱却して、上司にも、同僚にも、部下にも、自然と和がとれるようになる。いかに優れた能力の持ち主でも、他人との和がとれない技術者は失格である。
第二は、生涯すべてが勉強で、これだけ勉強すればもう十分ということは決してないということである。それどころか、勉強すればするほど、おのれの知識の少なさに愕然とする。マンガ雑誌を否定するつもりはないが、日進月歩の技術情勢を見ると、とてもマンガを楽しむ時間的余裕はない。生涯学習という言葉があるが、これは技術者にぴったりである。
第三は、効率的な勉強法を探すよりも、努力で補うほうが結局は効率的だということである。どんなに語学力に優れていても、知らない英語は絶対にわからない。それどころか、英和辞典と和英辞典の両方あっても、引けない単語はいくらでもある。嘘だと思ったら、この本の第十二章の末尾の問題に挑戦してみるといい。努力の必要性を思い知らされる。人が一時間で勉強するものでも、三倍の三時間かければ、だれにも確実に修得できる。これが私の信念であり、実行してきた貴重な体験である。
この本では、これらにたいする基本方針と具体的手順を述べている。しかし、それで十分というものではない。あくまでも勉強法であって、それを実行に移すかどうかは読者自身の心がけにかかっている。たとえば、第八草では著者の体験に基づく実験計画法の効用を述べているが、具体的なテクニックには触れていない。読者が勉強したくなる刺激を与えているだけで、読者が専門書を買う意欲にかられたならば、それで目的は果たしている。同じことは多くの章に通じるので、ぜひこの本を出発点として、いっそうの勉学に努めてもらいたい。そして、ひとたび勉強しようと思ったら、決して途中で挫けず、最後までやり通してもらいたい。そうすれば、疑いもなく読者の将来は明るいものとなる。 -
若い時に知っておきたい運動・健康とからだの秘密
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わかりやすい意思決定論入門
意思決定論に関する数学モデルを勉強している学生や、実際の業務で意思決定モデルの解析に従事している人々、さらに直接は仕事に関係がなくても、教養として数学を身につけたいビジネスマンのために、意思決定論で用いる数学モデルをわかりやすく解説した。著者の経験をもとに、日常的で楽しい話題や適用例が配置されている。