近代科学社

書籍検索
ジャンル選択

工学

HCDライブラリー 第2巻

人間中心設計の海外事例

著者 キャロル ライヒ
著者 ジャニス ジェームズ
編集 黒須 正明
編集 松原 幸行
編集 八木 大彦
編集 山崎 和彦
翻訳 HCDライブラリー委員会

著者紹介

人間中心設計(HCD)を導入し定着させるまでの過程で遭遇する、様々な障害とその克服のノウハウを紹介する。日本の状況を踏まえ加筆などを行い、具体例として活用できるよう工夫してある。 さらにHCDを実践するための重要な手法である「カードソーティング法」「ペルソナ」「ヒューリスティック評価」「リモート評価」について、実例と共に解説。手法の安易な使用による誤った導入を未然に防ぐためにも役立つ。

紙の書籍¥3,520定価(税込)

基本情報

発売日 2013年8月5日
本体価格 3,200円
ページ数 192 ページ ※印刷物
サイズ B5 変形
ISBN 9784764903814
ジャンル 工学
タグ 工学デザイン, 人間中心設計
電子書籍形式 販売なし

主要目次

「HCDライブラリー」刊行にあたって
はじめに

第1章 人間中心設計を進めるための組織改革
1.1 競合会社の出現
1.2 社内の関連組織の現場調査
1.3 ユーザビリティテストの断念
1.4 フィードバックの仕組み作り
1.5 関係者へのプレゼンテーション
1.6 ユーザーのフィードバックに基づく繰り返しデザイン
1.7 まとめ
組織の能力は簡単には変えられない

第2章 ウェブサイトの段階的な改善
2.1 隠れたユーザビリティ
2.2 プロジェクト計画
2.3 プロジェクトの実施
2.4 実施結果とその後
2.5 まとめ
HCDの提案活動ではクライアントの理解が重要

第3章 顧客ニーズをビジネスに活かす
3.1 現状の把握
3.2 活動計画の立案
3.3 部門横断対策チームによる調査データの分析
3.4 まとめ
UXにおけるユーザー参与デザイン「Design in UX」

第4章 HCD活動を見積る
4.1 効果がある活動は?
4.2 見積り
4.3 開発側の予定は?
4.4 再検討して始めよう
4.5 進路変更のとき
4.6 良い計画は良い決定になる
4.7 まとめ
HCDとプロジェクト管理

第5章 カードソーティング手法の活用の事例
5.1 HCDの専門家が必要となる
5.2 カードソート手法を活用する
5.3 カードソート手法を実施する
5.4 まとめ
HCDの専門家

第6章 HCDのための業務分析、2つの事例
6.1 事例1:業務分析を行わない ―トンプソン研究所の事例
6.2 事例2:業務分析がすでに存在する ―市警察局の事例
6.3 まとめ
HCDでチームをひとつに

第7章 ペルソナ手法の活用の事例
7.1 ペルソナ手法の導入
7.2 フィールドリサーチの計画
7.3 フィールドリサーチの実施
7.4 ペルソナの開発
7.5 ペルソナを利用した開発
7.6 まとめ
失敗学から学ぶUXアプローチ

第8章 先進的技術をヒット製品に導いたHCD活用の事例
8.1 インタフェースが必要だ
8.2 文脈における質問法
8.3 VirtualCenter2.0の設計
8.4 まとめ
ユーザーは必ずしも自分の要望をわかっていない

第9章 ヒューリスティック評価の導入事例
9.1 会社の生い立ちと今後の方向
9.2 ヒューリスティック評価の実施を決定
9.3 ヒューリスティック評価の計画と実施
9.4 問題点のレビュー
9.5 デザイン修正の有効性の確認
9.6 まとめ
専門家によるもう1つの評価法、認知的ウォークスルー法

第10章 論文投稿システムのインタフェース設計事例
10.1 デザインアプローチの決定
10.2 ユーザー情報の収集
10.3 概念設計への移行
10.4 概念設計案の評価と詳細デザインへの移行
10.5 まとめ
HCDプロセスで最も大切なことは?

第11章 組織のリモートユーザビリティ評価の事例
11.1 ブランドの衰退
11.2 ウェブサイトの訪問者に対するリモートユーザビリティ調査
11.3 リモートユーザビリティ評価の計画
11.4 データ分析
11.5 まとめ
マウスカーソルの軌跡によるリモート分析

目次をさらに表示する

著者紹介

黒須 正明(くろす まさあき)
1978 年 早稲田大学文学研究科博士課程単位取得満期退学、日立製作所に入社し、中央研究所で日本語入力 方式やLISPプログラミング支援環境などの研究開発に従事。
1988 年 デザイン研究所に移り、インタラクショ ンデザイン、ユーザビリティ評価の研究に従事。
1996 年 静岡大学情報学部情報科学科教授として赴任し、 ユーザ工学を体系化。
2001 年 文部科学省メディア教育開発センター教授として赴任。
現在は、放送大学教授、 人間中心設計機構の理事長を務める。
ユーザ工学の立場から経験工学(XE)、感性体験、人工物ライフサイク ルなど、人間と人工物の適切な関係のあり方というテーマに取り組んでいる。
著書には
『ユーザ工学入門』(1999 年、共立出版、共著)
『ユーザビリティハンドブック』(2007 年、共立出版、 共著)
『コンピュータと人間の接点』(2013 年、放送大学教育振興会、共著)他がある。

松原 幸行(まつばら ひでゆき)
阿佐ヶ谷美術専門学校プロダクトデザインコース卒。
1976 年~1983 年パイオニア、1983 年~2004 年富士 ゼロックスに勤務。
フリーを経て2006 年にキヤノンへ入社。総合デザインセンターに所属し現在に至る。
また、 教員として1998 年~2004 年青山学院大学大学院非常勤講師を勤める。
その他、TC159 SC4/WG6に所属しISO 13407規格制定に参加(1999 年発行)、ISO/IEC 24755エディター(2007 年発行)、人間中心設 計推進機構理事(2004 年~現在)、2012 年より副理事長を担当し現在に至る。
加えて2011 年からSF映画 SIGの主査を兼務している。
著書には
『ヒューマンインタフェース』(1998 年、オーム社、共著)
『ユーザビリティハンドブック』(2007 年、 共立出版、共著)他がある。

八木 大彦(やぎ おおひこ)
1962 年 京都工芸繊維大学卒業、同年株式会社リコー入社、デザイン部門で商品デザイン担当。
1963 年 第 4回機械デザインコンクール通産大臣賞。
1969 年 9 月~12 月、日本貿易振興会昭和44 年度短期デザイン研 究員として北米の市場調査。
1990 年 「MMC(Man Machine Communication)推進室」を設立、全社啓蒙活 動を推進。
1997 年 リコーを退職。
2000 年 公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科教授、ユーザー センタード・デザインを専門として担当。
2007 年 3 月、同大学退職、名誉教授に就任。
2003~2008 年 北海道教育大学大学院非常勤講師。
現在人間中心設計推進機構監事。
著書には
『テクノロジー・ウォッチング』(1993 年、新曜社、共訳)
『人を賢くする道具』(1996 年、新曜社、 共訳)他がある。

山崎 和彦(やまざき かずひこ)
京都工芸繊維大学卒業、神戸芸術工科大学博士課程修了。
クリナップ工業デザイン室、日本IBM デザインセ ンター、玉川大学非常勤講師を経て、2007年より千葉工業大学教授(デザイン科学科)。
加えて現在は、京都 工芸繊維大学・非常勤講師、人間中心設計機構・副理事長、日本デザイン学会・理事。
専門はユーザーエク スペリエンス、プロダクトデザイン、ユーザーセンタード・デザイン、情報デザイン、デザイン戦略等に関連する 研究および実践。
著書は
『使いやすさのためのデザイン』(2004 年、丸善出版、共著)
『プロダクトデザイン』(2009 年、ワー クス、共著)
『情報デザインの教室』(2011 年、丸善出版、共著)
『エクスペリエンスビジョン』(2004 年、 丸善出版、共著)他がある。

著者紹介をさらに表示する

類似書籍