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人工知能とは

監修 人工知能学会
著者, 編集 松尾 豊
著者 中島 秀之
著者 西田 豊明
著者 溝口 理一郎
著者 長尾 真
著者 堀 浩一
著者 浅田 稔
著者 松原 仁
著者 武田 英明
著者 池上 高志
著者 山口 高平
著者 山川 宏
著者 栗原 聡

著者紹介

人工知能の定義はまだない!
  今話題の深層学習(ディープラーニング)で注目されている機械学習など、人工知能分野で最先端の研究を行う研究者13人が、人工知能学会誌に連載したものを大幅に加筆修正した。研究者として自ら「人工知能とは何か」の再定義を行い、それをふまえて、各研究について一般読者に伝わるようにシッカリと解説を行っている。人工知能に興味のある読者はもちろん、知能、認知、脳科学、人間、哲学などに関心のある読者は必読必携である。
 13人の紙面上でのキャッチボールが示唆に富んでおり、読んでいてとにかく面白い!!

電子書籍¥2,640 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥2,640定価(税込)

基本情報

発売日 2016年5月30日
本体価格 2,400円
ページ数 264 ページ ※印刷物
サイズ A5
ISBN 9784764904897
ジャンル 情報
タグ 人工知能
電子書籍形式 固定型

主要目次

本書の読み方ガイド
第1章 構成的学問としての人工知能 中島秀之
第2章 人工知能―知能と心の現象のコンピュータ上での再現を目指して 西田豊明
第3章 知能へのアプローチ―人工知能研究はどう貢献するか 溝口理一郞
第4章 人間頭脳の働きをどこまでシミュレートできるか 長尾真
第5章 人間や環境を含んだ新しい知能の世界としての人工知能 堀浩一
第6章 認知発達ロボティクスによる知の設計 浅田稔
第7章 「風の又三郎」テストに合格すること 松原仁
第8章 社会的知能としての人工知能 武田英明
第9章 人工知能から、人工生命へ 池上高志
第10章 生存確率を上げるための知能 松尾豊
第11章 実践AIからの知能 山口高平
第12章 物理学科出身者が考える人工知能とは 山川宏
第13章 人工知能とは――What's AI? 栗原聡

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著者紹介

中島 秀之(なかしま ひでゆき)
1983 年 東京大学大学院工学研究科情報工学専門課程修了。
     工学博士。
同 年  工業技術院電子技術総合研究所入所。
2001 年 産業時術総合研究所サイバーアシスタント研究センター長
2004 年 公立はこだて未来大学学長。
認知科学会元会長、日本ソフトウェア科学会元理事、人工知能学会元理事・フェロー、情報処理学会元副会長・フェロー、
マルチエージェントシステム国際財団元理事、日本工学アカデミー、電子情報通信学会、日本学術会議連携各会長。
未踏ソフトウェア元PM、さきがけ総括。

西田 豊明(にしだ とよあき)
1977 年 京都大学工学部卒業。
1979 年 同大学院修士課程修了。
1993 年 奈良先端科学技術大学院大学教授。
1999 年 東京大学大学院工学系研究科教授。
2001 年 東京大学大学院情報理工学系研究科教授
2004 年 京都大学大学院工学研究科教授
現在に至る。
工学博士。
会話情報学、原書知識モデル、社会知のデザインの研究に従事。
日本学術会議連携会員(2006 年~)、情報処理学会フェロー、
人工知能学会会長(2010 年~2011 年)。

溝口 理一郎(みぞぐち りいちろう)
1977 年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。工学博士。
大阪大学産業科学研究所助手、助教授、教授を経て、
2012 年 北陸先端科学技術大学院大学サービスサイエンス研究所センター教授。
音声の認識・理解、エキスパートシステム、知的学習支援システム、オントロジー工学の研究に従事。
1985 年 Pattern Recognition Society論文賞
1988 年 電子情報通信学会論文賞
1996 年 人工知能学会創立10周年記念論文賞
1999 年・2006 年 ICCE Best paper Awards
2005 年 大川出版賞(オントロジー工学)
2006 年 人工知能学会論文賞
2009 年 人工知能学会編集委員会委員長、教育システム情報学会編集長
     Intl.AI in Education(IAIED)Soc.President、APC of AACE President、
     J.of Web Semantics Editors-in-Chief'Semantic Web Science Assoc.Vice-Presidentを歴任。
現 在  IEEETLT と ACM TiiS の Associateエディタ。
     人工知能学会会長(2006 年~2008 年)。

長尾 真(ながお まこと)
1961 年 京都大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了。
     京都大学工学部助手、助教授を経て
1973 年 教授。工学博士。
画像処理、言語処理、機械翻訳、電子図書館研究などに従事。
1997 年 京都大学総長。
2004 年 情報通信研究機構理事長。
国立国会図書館長(2007 年~2012 年)。
日本国際賞、レジェンドヌール勲章、その他多数受賞。
文化功労者。

堀 浩一(ほり こういち)
1979 年 東京大学工学部電子工学科卒業。
1984 年 同大学院博士課程修了。工学博士。
同 年  国立大学共同利用機関国文学研究資料館助手。
1986 年 同助教授。
1988 年 東京大学先端科学技術センター助教授。
1997 年 同大学院工学研究科教授。
2015 年より、東京大学附属図書館副館長を兼務。
人工知能学会、電子情報通信学会、情報処理学会、日本ソフトウェア科学会、日本認知科学会、IEEE、ACM各会員。
人工知能学会会長(2008 年~2010 年)。

浅田 稔(あさだ みのる)
1982 年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。
1995 年 大阪大学工学部教授。
1997 年 大阪大学大学院基礎工学研究科知能・昨日創生工学専攻教授。
現在に至る。
1992 年 IEEE/RSJIROS,92 Best Paper Award
1996 年・2009 年 日本ロボット学会論文賞
2001 年 文部科学大臣賞・科学技術普及啓発功績者賞など、多数受賞。
日本赤ちゃん学会理事、ロボカップ日本委員会理事、RoboCup国際委員元プレジデント。

松原 仁(まつばら ひとし)
1981 年 東京大学理学部情報科学科卒業。
1986 年 同大学院好悪系研究科情報工学専攻博士課程修了。工学博士。
同 年  通産省工業技術院電子技術総合研究所(現 産業技術総合研究所)入所。
2000 年 公立はこだて未来大学教授。
2016 年 同大学副理事長。
人工知能全般、ゲーム情報学、観光情報学などに興味を持つ。
著書に
『将棋とコンピュータ』(共立出版)
『鉄腕アトムは実現できるか』(河出書房新社)
『先を読む頭脳』(新潮社)
『一人称研究のすすめ』(近代科学社)など。
情報処理学会理事、観光情報学会理事、人工知能学会会長。

武田 英明(たけだ ひであき)
1986 年 東京大学工学部卒業。
1988 年 同大学院工学系研究会修士課程修了。
1991 年 同博士課程修了。工学博士。
ノルウェー工科大学、奈良先端科学技術大学院大学を経て
2000 年 国立情報学研究所助教授。
2003 年 同教授。
同学術コンテンツサービス研究開発センター長(2006 年~2010 年)
東京大学人工物工学研究センター寄付研究部門教授(2005 年~2010 年)。
設計額、知識共有、セマンティックウェブ、ウェブ情報学などの研究に従事。
人工知能学会からは、
2007 年 人工知能学会功労賞を受賞。
電子情報通信学会、情報処理学会、精密工学会、AAAI、Design Societyなどの会員。

池上 高志(いけがみ たかし)
1989 年 東京大学大学院理学系研究科物理学終了。理学博士。
現 在  東京大学広域科学専攻教授。
複雑系と人工生命を研究テーマとし、
1998 年以降には身体性の知覚、進化ロボットの研究を展開。
2005 年以降は、油滴の自発運動の化学実験とともに、Filimachine,Mindtome Machineなどのインスタレーションも行うようになった。
その成果の一部を「動きが生命をつくる」(青土社)として出版。
現在は、ウェブシステムの進化、仮想空間での他者性のの計測などを研究。
日本物理学会員、日本人工知能学会員。
主な発表場所は、人工生命国際会議。

松尾 豊(まつお ゆたか)
1997 年 東京大学工学部電子情報工学科卒業。
2002 年 同大学院博士課程修了。博士(工学)。
同 年  産業技術総合研究所研究員。
2005 年 スタンフォード大学客員研究員。
2007 年 東京大学大学院工学系研究科准教授。
2014 年 東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略専攻グローバルインテリジェンス寄付講座共同代表・特任准教授。
専門分野は、人工知能、ウェブマイニング、ビッグデータ分析。
人工知能学会からは、
2002 年 論文賞
2006 年 創立二十周年記念事業賞
2011 年 現場イノベーション賞
2013 年 厚労省の各賞を受賞
人工知能学会学生編集委員、編集委員を経て
2010 年 副編集委員長
2012 年 副編集委員長・理事
2014 年 倫理委員長

山口 高平(やまぐち たかひら)
1979 年 大阪大学工学部通信工学科卒業。
1984 年 同大学院工学研究科博士後期課程修了。工学博士。
同 年  大阪大学産業科学研究所助手。
1989 年 静岡大学工学部助教授。
1997 年 同大学情報学部教授。
2004 年 慶應義塾大学理工学部教授。
2015 年 慶応義塾大学先導研究センター「人工知能・ビッグデータ研究開発センター」センター長。
定理証明、知識システム、データマイニング、オントロジー、LOD、知能ロボットに関する研究に従事。
2007 年 大川出版賞
2014 年 人工知能学会功績賞
電子情報通信学会、情報処理学会、AAAI、IEEE-CSなどの会員。
人工知能学会会長(2012 年~2014 年)・現顧問。

山川 宏(やまかわ ひろし)
1989 年 東京大学大学院理工学研究科物理修士課程修了。
1992 年 同大学院工学系研究科電子博士課程修了。工学博士。
同 年  株式会社富士通研究所入社後、センサフュージョン、RWCプロジェクトに参加。
現 在  株式会社ドワンゴ人工知能研究所所長、産業技術総合研究所客員研究員、
     電気通信大学大学院システム学研究科客員教授。
概念学習、認知アーキテクチャ、教育ゲーム、ニューロコンピューティングなどの研究に従事。
電子情報通信学会、日本認知科学会、日本神経回路学会、日本テニス学会の各会員。
人工知能学会理事、人工知能学会誌編集委員長。

栗原 聡(くりはら さとし)
1992 年 慶應義塾大学大学院理工学研究科計算機科学専攻修士課程修了。
同 年  日本電信電話株式会社入社、基礎研究所を経て未来ねっと研究所に所属。
1998 年 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科専任講師(有期)
現 在  同大学環境情報学部非常勤講師。
2004 年 大阪大学産業科学研究所知能システム科学研究部門准教授
     (同大学院情報科学研究科だ情報数理学専攻准教授兼務)
2013 年 電気通信大学大学院情報システム学研究科教授。博士(工学)。
マルチエージェント、ネットワーク科学などの研究に従事。
2014年度から、人工知能学会誌編集長。
著書に
『社会基盤としての情報通信』(共著、共立出版)。
翻訳に
『スモールワールド』(共訳、東京電機大学出版局)
『群知能とデータマイニング』(共訳、東京電機大学出版局)など。
編集書に
『Emergent Intelligence of Networked Agents』(Springer in Computational Intelligence Series)など。
情報処理学会、日本ソフトウェア科学会、電子情報通信学会、人間情報学会、ACM、ECHIA各会員。

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