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『改訂新版 ファーストステップ 情報通信ネットワーク』
著者 浅井 宗海 スペシャルインタビュー

 



Interviewee

浅井 宗海
1984 年 東京理科大学大学院理工学研究科情報科学専攻修了
現在 中央学院大学商学部 教授


著者の浅井 宗海 先生に著書の特徴や教科書の使い方のポイントなどをお伺いしました。

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Q.  どのようなことを意識して『改訂新版 ファーストステップ 情報通信ネットワーク』(以下:本書)をご執筆されましたか。
浅井ー情報セキュリティを含む情報通信ネットワーク分野の技術進歩は速く、新たな用語も増えてきています。そのため、技術的な進歩を反映し、関連する規格や機器の性能などの内容を改訂し、現状に合わせることを行いました。ただ、情報通信ネットワークに関する根本的な仕組みが変わったわけではないので、その仕組みの解説についてはより分かりやすい表現を目指して改善いたしました。また、長年、本書は授業等でご利用頂いている点を踏まえ、章立てなどの構成については、これまで通りご利用頂けるように配慮いたしました。

Q. 教科書として使いやすいように工夫した点を教えてください。
浅井ー本書は大学や高等専門学校などの1セメスター(半期)の授業回数を意識した構成となっており,1章分の内容も1回の授業で学べるように,各章の分量を概ね均等にしています。そして、各章の構成は、序論、本論、結論といった1コマの授業展開に合わせ、それぞれに必要な情報を盛り込みました。すなわち、章の始めに、教師と学生の対話を通して,ここでの学習の重要性を伝え、かつ、動機づけを行っています。新たな知識の伝達では、内容(What)を羅列的に示すのではなく、それがなぜ必要なのか(Why)といった説明を加え,納得できる解説になるように配慮しました。そして、章の終わりでは、重要点をまとめた内容と、学習目標が達成できたかを確認するための基礎的な練習問題を用意しました。

Q. 教える立場での本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
浅井ー教科書としての工夫でも記載いたしましたが、各章の分量を概ね均等にし、また、章の構成を授業の序論、本論、結論という授業展開に合わせており、授業での扱いやすさを意識した内容になっています。特に、練習問題は、そのまま、授業最後の演習や小テストとして利用して頂けるものになっています。

Q. 自習など自学で使うときの本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
浅井ー情報通信ネットワークの内容ではないが、取り扱う内容を理解するためには、IT等の関連知識が必要な箇所などでは、Tipsという補足的な説明を用意し、自学自習においても無理なく学習いただけるような配慮をしておいります。また、技術的な仕組みなどについては、図解を中心に、分かりやすい解説を心掛けました。

Q. インタビューをお読みいただいた皆様へメッセージをお願いします。
浅井ーインターネットをはじめとする情報通信ネットワークは、言うまでもなく、現代社会において不可欠な技術です。しかし、始めて学ぶ方々にとっては、専門的な用語や技術が多く、敷居が高く感じられる分野でもあります。したがって、情報通信ネットワーク分野において、その実践的な技術を学ぶためには、まずは、基本となる知識を確実に身に付けることのできる、最初の一歩となる書籍が必要であるという思いで、本書を執筆いたしました。また、本書は、筆者自身が、始めて情報通信ネットワークを学ぶ人に対して行っている授業内容に基づいております。したがって、同じような方を対象に授業をしておられる先生や、情報通信ネットワークを始めて学ばれる方々に、本書が役立ちますことを切望しております。

浅井先生お忙しい中、誠にありがとうございました。
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インタビューの中で出てきた書籍情報はこちら!

改訂新版 ファーストステップ 情報通信ネットワーク

【通信ネットワークの教科書として人気の書籍が、改訂新版になって登場!】

 本書はネットワーク技術を中心に解説した教科書であり、LANとインターネットに関する仕組みだけではなく、運用に必要な知識や、セキュリティの基本的な考え方についても取り上げます。
 改訂新版では現行書籍のネットワーク技術について、規格や性能、手法が変更になった点を更新しました。また、発展的な内容や補足的な内容は脚注とTipsで解説し、本文は重要点にしぼり、図解や具体例を使って分かりやすさに配慮しました。情報通信ネットワークを1から学ぶためにこの上ない一冊です。

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【株式会社 近代科学社】

株式会社近代科学社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚浩昭)は、1959年創立。
数学・数理科学・情報科学・情報工学を基軸とする学術専門書や、理工学系の大学向け教科書等、理工学専門分野を広くカバーする出版事業を展開しています。自然科学の基礎的な知識に留まらず、その高度な活用が要求される現代のニーズに応えるべく、古典から最新の学際分野まで幅広く扱っています。また、主要学会・協会や著名研究機関と連携し、世界標準となる学問レベルを追求しています。