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『MATLABで学ぶ 物理現象の数値シミュレーション』
著者 小守 良雄 スペシャルインタビュー

 



Interviewee

小守 良雄
1996 年 名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程情報工学専攻満了、 広島市立大学
情報科学部助手
1998 年 博士 (工学) 名古屋大学、九州工業大学情報工学部助手
現在 九州工業大学情報工学研究院物理情報工学研究系准教授
確率微分方程式に対する数値解法や数値的安定性について研究している。


力学と電磁気学が一冊でよく理解できると献本依頼や教科書採用など反響をいただいている『MATLABで学ぶ 物理現象の数値シミュレーション』。著者の 小守 良雄 先生に著書の特徴や教科書の使い方のポイントなどをお伺いしました。

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Q.  どのようなことを意識して『MATLABで学ぶ 物理現象の数値シミュレーション』(以下:本書)をご執筆されましたか。
小守ー他の文献などを調べなくても、基本的にこの一冊だけで内容が理解できるようにしました。

Q. 教科書として使いやすいように工夫した点を教えてください。
小守ー物理の基礎をカバーしつつ、数値計算やプログラミングについても学べるようにしました。

Q. 教える立場での本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
小守ー教科書に沿って話しながら、パワーポイントで図を使って説明するとよいでしょう。

Q. 自習など自学で使うときの本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
小守ー本書をよく読むこと。演習問題を解く際、それだけで十分です。演習問題を解くのに必要なことがらは、本書の中で丁寧に述べられています。

Q. インタビューをお読みいただいた皆様へメッセージをお願いします。
小守ー大学二年生くらいまでの読者を対象に本書を書きました。読者の方々が力学と電磁気学における基本的な考え方を身に付ける助けとなることを願います。数値シミュレーションを援用し、力学と電磁気学の理解に本書を役立てて下さい。
小守先生お忙しい中、誠にありがとうございました。
『MATLABで学ぶ 物理現象の数値シミュレーション』の献本のお申込みはこちらから。

インタビューの中で出てきた書籍情報はこちら!

MATLABで学ぶ 物理現象の数値シミュレーション

【力学と電磁気学の問題を取り上げ、その数値シミュレーション方法を解説!】

 常微分方程式や偏微分方程式で記述された物理現象を扱った1冊。前者においては力学の問題、後者においては電磁気学の問題を主に取り上げ、それらに対する数値シミュレーション方法を述べています。
 シミュレーションプログラムを記述するのに、プログラミング言語MATLABを採用しています。本書では初心者が短時間で大まかにこのソフトウェアについて捉えられるように、まずMATLABの使い方について解説しています。
 その後、力学では物体の運動を記述するのにニュートンの運動方程式、電気磁気学では電磁界を記述するのにマクスウェルの方程式を用いて具体的なシミュレーションを扱っていきます。また、章末にある演習問題を実際に解くことを通じて、実験では観測困難な現象がシミュレーションで捉えられることについて理解することができます。

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【株式会社 近代科学社】

株式会社近代科学社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚浩昭)は、1959年創立。
数学・数理科学・情報科学・情報工学を基軸とする学術専門書や、理工学系の大学向け教科書等、理工学専門分野を広くカバーする出版事業を展開しています。自然科学の基礎的な知識に留まらず、その高度な活用が要求される現代のニーズに応えるべく、古典から最新の学際分野まで幅広く扱っています。また、主要学会・協会や著名研究機関と連携し、世界標準となる学問レベルを追求しています。