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工学

知能はどこから生まれるのか?

著者 大須賀 公一

著者紹介

「知能の源泉」は本当に脳にあるの?
AIが注目を集め、人間を超える人工物の開発が目指されている今日この頃。しかし実は、自然界には脳がなくても賢くふるまう生き物がたくさんいる。いったい、どういうことなのだろうか!?
著者は専門である制御工学の研究を通じ、「知能の源は、環境との相互作用にあるのでは?」という仮説に至った。そして、「現象学」という哲学思想を取り入れて論拠を固め、さらに、生き物っぽく動く「ムカデロボット」を作り、その実証を試みる。本書は、その軌跡の記録である。
わかりやすく親しみやすい文体は、思わず次の頁をめくらせる。また、ところどころにQRコードを配し、手軽に動画を見られるよう工夫した。
人工知能、知能、制御に関心のある読者はもちろん、現象学に関心のある読者にも、お勧めの1冊である。

電子書籍¥2,530 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥2,530定価(税込)

基本情報

発売日 2018年12月13日
本体価格 2,300円
ページ数 192 ページ ※印刷物
サイズ A5 変形
ISBN 9784764905818
ジャンル 工学
タグ 教養
電子書籍形式 固定型

主要目次

第1章 旅の始まり
1.1 プロローグ
1.2 ムカデ型ロボットi-CentiPotの「知能」
1.3 i-CentiPotの真実

第2章 知能はどこにあるのか?
2.1 知能はどこにあるのか?
2.2 知能を感じるときって?
2.3 知能を感じる条件は?
2.4 知能が生まれる源泉とは?
2.5 まとめ

第3章 制御の「メガネ」で知能を見る
3.1 理解するとは?
3.2 メガネ(視座)とは?
3.3 制御の視座とは?
3.4 まとめ

第4章 制御の「技」を身につける
4.1 制御工学の誕生
4.2 モデルに基づく制御
4.3 身体特性を活かした制御
4.4 まとめ

第5章 奥義「陰陽制御」を会得する
5.1 移動知―身体と脳と環境
5.2 陰的制御と陽的制御―陰陽制御
5.3 制御学奥義
5.4 まとめ

第6章 i-CentiPotで知能の謎を解く
6.1 i-CentiPotの着想
6.2 i-CentiPotの誕生
6.3 i-CentiPotが見せる知能の源泉
6.4 まとめ

第7章 旅の終わりと新たな始まり
7.1 エピローグ
7.2 新たな旅の始まり

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著者紹介

大須賀 公一(おおすか こういち)
1984年3月:大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了(制御工学)
1984年4月:(株)東芝入社、総合研究所入所
1986年10月:大阪府立大学工学部 助手
1989年2月:工学博士取得
1990年10月:大阪府立大学工学部 講師
1992年4月:大阪府立大学工学部 助教授
1998年5月:京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻 助教授
2003年12月:神戸大学工学部機械工学科 教授
2009年4月:大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻 教授

受賞歴
計測自動制御学会学術奨励賞、論文賞、教育貢献賞
システム制御情報学会椹木記念賞奨励賞
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門 ROBOMEC 表彰、同部門学術講演賞
日本機械学会フェロー、日本ロボット学会フェロー、計測自動制御学会フェロー

研究分野
先端制御理論と応用、非線形力学とカオス制御、ロボティクス、メカニカルアナリシス&シンセシス
知能の素は脳ではなく身体と場の相互作用にあるとの考えに基づき、「陰的・陽的制御学」を提唱

主要著書
『ロボット制御工学入門』(共著、コロナ社、1989年)
『制御工学』(共立出版、1995年)
『システム制御へのアプローチ』(共著、コロナ社、1999年)
『移動知―適応行動生成のメカニズム―』(編著、オーム社、2010年)
『ロボット情報学ハンドブック』(編者、ナノオプトニクス・エナジー出版局、2010年)
『受動歩行ロボットのすすめ』(共著、コロナ社、2016年)
『ロボット制御学ハンドブック』(編著、近代科学社、2017年)

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