その他
不便益手間をかけるシステムのデザイン
実は、不便は好い!
現代のビジネスや社会は,何事につけても便利・速さ・効率を中心としている.こういう現代社会に対して,不便であるがゆえに生み出される創造力や注意力,思いやりといったことの重要性をもう一度見直すために「不便益」という考え方を、著者らは提案している.
不便だからこその効用を不便益と呼び,不便益という発想を取り入れることでこれまでになかった新しいモノやサービスを追及する.
本書はこれまでに取り組まれた「不便益」の事例を紹介しながら,不便益とはなにか,不便益をもたらすシステムのデザイン方法とは,を探求する.テクノロジーを否定し昔の生活に戻ろうという内容でなく、ITやAIなどの最新テクノロジーと不便を組み合わせることで新たな知財・サービスを生み出そうというものである.IT技術者や、システムデザインの研究者、技術者必読の書である。
電子書籍¥3,520 小売希望価格(税込)
紙の書籍¥3,520定価(税込)
基本情報
発売日 | 2017年11月1日 |
---|---|
本体価格 | 3,200円 |
ページ数 | 224 ページ ※印刷物 |
サイズ | B5 変形 |
ISBN | 9784764905504 |
ジャンル | その他 |
タグ | 教養 |
電子書籍形式 | 固定型 |
主要目次
第1章 不便益システムデザイン 川上浩司
1.1 不便益の不便
1.2 まだ見ぬ便利社会
1.3 不便益を知る
1.4 不便益を考える
1.5 不便益を活かす
1.6 まとめ
第1章 関連図書
第2章 自動車の運転支援 平岡敏洋
2.1 自動車における便利と不便,益と害
2.2 運転支援システムの分類
2.3 ドライバの心理に関する理論
2.4 エコドライブに対する支援
2.5 安全運転に対する支援
2.6 円滑な運転に対する支援
2.7 覚醒維持に対する支援
2.8 まとめ
第2章 関連図書
第3章 義手のデザイン:人に関わるモノのあり方を考えるために 小北麻記子
3.1 手における不便
3.2 義手における不便
3.3 便利な義手と不便益な義手
3.4 義手と不便益と作り手
第3章 関連図書
第4章 発想支援 半田久志,川上浩司,平岡敏洋
4.1 ブレストバトル
4.2 不便益システムの発想支援
4.3 まとめ
第4章 関連図書
第5章 コミュニケーション場のメカニズムデザイン:書評ゲーム「ビブリオバトル」のデザインを読み解く 谷口忠大
5.1 コミュニケーションはすべての問題の解法である
5.2 ビブリオバトル
5.3 コミュニケーション場のメカニズムデザイン
5.4 ゲームと遊び
5.5 まとめ
第5章 関連図書
第6章 博物館の学びを支える手がかりのデザイン 塩瀬隆之
6.1 ネットの利便性が博物館に突きつけたもの
6.2 学ぶために手間をかける
6.3 主体性を引き出す学びの場としての博物館
6.4 展示に埋め込まれた学びの手がかり
6.5 不便益から見た手間の価値
第6章 関連図書
第7章 〈弱いロボット〉と人とのインタラクションにおける不便益 岡田美智男
7.1 はじめに
7.2 身体に本源的に備わる制約と不便益
7.3 関係論的な行為方略を備えた〈ゴミ箱ロボット〉
7.4 〈ゴミ箱ロボット〉にまつわる不便益とは?
7.5 まとめ
第7章 関連図書
第8章 観光と不便益 泉朋子,仲谷善雄
8.1 観光における便利と不便
8.2 不便な観光ナビゲーション
8.3 まとめ
第8章 関連図書
第9章 妨害による支援 西本一志
9.1 妨害による支援という考え方
9.2 「妨害による支援」と「不便益」の関係
9.3 妨害による支援のパターン
9.4 事例
9.5 「妨害による支援」の適用対象に関する検討
9.6 まとめ
第9章 関連図書
第10章 「結びの科学」に向けて 須藤秀紹
10.1 結びの科学の考え方
10.2 どう結ぶのか? <メディア・ビオトープとビオトープ指向メディア>
10.3 何を結ぶのか? <コラボレーションと相乗効果>
10.4 いつ結ぶのか? <タイミングの問題>
10.5 事例紹介
10.6 さらなる探究
第10章 関連図書
第11章 生命システム論から不便益を捉えなおす:不便益の実在証明 白川智弘
11.1 不便益は本当にあるのか?
11.2 便利は環境に依存する
11.3 周辺タスク軸は複数存在する
11.4 いかなるデザインもトレードオフを免れ得ない
11.5 不便益の存在証明
第11章 関連図書
1.1 不便益の不便
1.2 まだ見ぬ便利社会
1.3 不便益を知る
1.4 不便益を考える
1.5 不便益を活かす
1.6 まとめ
第1章 関連図書
第2章 自動車の運転支援 平岡敏洋
2.1 自動車における便利と不便,益と害
2.2 運転支援システムの分類
2.3 ドライバの心理に関する理論
2.4 エコドライブに対する支援
2.5 安全運転に対する支援
2.6 円滑な運転に対する支援
2.7 覚醒維持に対する支援
2.8 まとめ
第2章 関連図書
第3章 義手のデザイン:人に関わるモノのあり方を考えるために 小北麻記子
3.1 手における不便
3.2 義手における不便
3.3 便利な義手と不便益な義手
3.4 義手と不便益と作り手
第3章 関連図書
第4章 発想支援 半田久志,川上浩司,平岡敏洋
4.1 ブレストバトル
4.2 不便益システムの発想支援
4.3 まとめ
第4章 関連図書
第5章 コミュニケーション場のメカニズムデザイン:書評ゲーム「ビブリオバトル」のデザインを読み解く 谷口忠大
5.1 コミュニケーションはすべての問題の解法である
5.2 ビブリオバトル
5.3 コミュニケーション場のメカニズムデザイン
5.4 ゲームと遊び
5.5 まとめ
第5章 関連図書
第6章 博物館の学びを支える手がかりのデザイン 塩瀬隆之
6.1 ネットの利便性が博物館に突きつけたもの
6.2 学ぶために手間をかける
6.3 主体性を引き出す学びの場としての博物館
6.4 展示に埋め込まれた学びの手がかり
6.5 不便益から見た手間の価値
第6章 関連図書
第7章 〈弱いロボット〉と人とのインタラクションにおける不便益 岡田美智男
7.1 はじめに
7.2 身体に本源的に備わる制約と不便益
7.3 関係論的な行為方略を備えた〈ゴミ箱ロボット〉
7.4 〈ゴミ箱ロボット〉にまつわる不便益とは?
7.5 まとめ
第7章 関連図書
第8章 観光と不便益 泉朋子,仲谷善雄
8.1 観光における便利と不便
8.2 不便な観光ナビゲーション
8.3 まとめ
第8章 関連図書
第9章 妨害による支援 西本一志
9.1 妨害による支援という考え方
9.2 「妨害による支援」と「不便益」の関係
9.3 妨害による支援のパターン
9.4 事例
9.5 「妨害による支援」の適用対象に関する検討
9.6 まとめ
第9章 関連図書
第10章 「結びの科学」に向けて 須藤秀紹
10.1 結びの科学の考え方
10.2 どう結ぶのか? <メディア・ビオトープとビオトープ指向メディア>
10.3 何を結ぶのか? <コラボレーションと相乗効果>
10.4 いつ結ぶのか? <タイミングの問題>
10.5 事例紹介
10.6 さらなる探究
第10章 関連図書
第11章 生命システム論から不便益を捉えなおす:不便益の実在証明 白川智弘
11.1 不便益は本当にあるのか?
11.2 便利は環境に依存する
11.3 周辺タスク軸は複数存在する
11.4 いかなるデザインもトレードオフを免れ得ない
11.5 不便益の存在証明
第11章 関連図書