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工学

HCDライブラリー 第3巻

人間中心設計の国内事例

著者 HCDライブラリー委員会
編集 黒須 正明
編集 松原 幸行
編集 八木 大彦
編集 山崎 和彦

著者紹介

国内先進企業の事例と取り組みが分かる!!
 人間中心設計(HCD)を導入して、実際に活用している企業の事例を紹介している。どのような場面で、HCDの考え方が活用できるのかが、先進企業の事例から理解できき、HCDとはなにか、企業活動がHCDをとおしてどのように向上できるのかが具体例を通して学ぶ事ができる。ものづくり、サービス、行政に携わる読者には必携の書である。

電子書籍¥3,850 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥3,850定価(税込)

基本情報

発売日 2014年7月15日
本体価格 3,500円
ページ数 248 ページ ※印刷物
サイズ B5 変形
ISBN 9784764904620
ジャンル 工学
タグ 人間中心設計
電子書籍形式 固定型

主要目次

「HCD ライブラー」刊行にあたって

はじめに

第1部 企業におけるHCD活用編
第1章 NECにおけるHCDへのアプローチと事例
1.1 NEC グループビジョン実現にむけたHCD
1.2 システム開発のHCD ~羽田空港国際線旅客ターミナルの事例~
1.3 商品企画のHCD ~プロジェクターの事例~
1.4 まとめ

第2章 オムロンヘルスケアにおけるHCDの活用事例
2.1 創業者から受け継がれる人間中心の思想
2.2 血圧計開発におけるビジョン
2.3 セルフチェックを可能にした血圧測定技術の革新
2.4 血圧測定をとりまく医療環境の変化
2.5 医療から求められる家庭血圧計測定技術の進化
2.6 患者に委ねざるを得ない腕帯装着
2.7 新しいイノベーション、医療を変えるメディカルリンク
2.8 まとめ

第3章 富士通におけるHCDアプローチとPC開発における実践事例
3.1 はじめに [ICT の発展とHCD]
3.2 ICT分野におけるHCDの展開
3.3 PCの開発におけるHCD実践事例
3.4 まとめ

第4章 シャープにおけるHCDのための人材育成
4.1 ユーザー中心設計の全社推進活動
4.2 ユーザー中心設計のための人材育成
4.3 まとめ

第5章 京セラにおけるHCDへのアプローチと事例
5.1 HCD活動の効果と目的
5.2 HCD活動と商品開発プロセス
5.3 HCD活動による新機能の搭載事例
5.4 まとめ

第6章 リコーにおけるHCDの活用事例
6.1 リコーにおけるものづくりプロセス(顧(個)客起点のモノづくりプロセス)
6.2 ユニファイド・コミュニケーション・システムP3000の事例
6.3 まとめ

第7章 Yahoo! JAPANにおけるHCDプロセスの活用事例
7.1 インターネットサービスにおけるHCDの特徴
7.2 Yahoo! JAPANにおけるHCDの取組み
7.3 まとめ

第2部 多様な分野におけるHCD活用編
第8章 サービスデザインのHCD プロセスにおける活用事例
8.1 サービス研究の動向
8.2 戦略フェーズのHCD活動
8.3 企画フェーズにおけるHCD活動
8.4 設計フェーズにおけるHCD活動
8.5 運用・評価フェーズにおけるHCD活動
8.6 まとめ

第9章 業務用製品開発におけるHCD 活用事例
9.1 業務用製品開発におけるHCDの必要性
9.2 施設ペルソナ
9.3 施設ペルソナのユーザビリティ評価への活用事例
9.4 施設ペルソナの製品企画への活用事例
9.5 まとめ

第10章 車載機器におけるHCDの活用事例
10.1 車載機器のユーザビリティテストの特徴
10.2 システムとユーザーの関係の時間変化を考慮した評価
10.3 ユーザーの特性に基づくカテゴリー分類
10.4 ユーザーのカテゴリー分類を考慮したユーザビリティテスト
10.5 まとめ

第11章 取扱説明書の作成におけるHCDの事例
11.1 開発へのHCD プロセス導入について
11.2 HCD プロセスに則ったクイックリファレンスガイドの開発
11.3 まとめ

第12章 ウェブサイトデザインにおけるHCD活用事例
12.1 ウェブサイトデザインプロセス
12.2 ウェブサイト構築プロセスの特徴と課題
12.3 ユーザー分析
12.4 情報構造の設計
12.5 まとめ

第13章 ウェブサイトにおけるHCDの活用事例 ~自治体のウェブサイトの標準化~
13.1 自治体のウェブサイトのユーザー調査
13.2 ユニバーサルメニューの適用
13.3 OpenUMプロジェクトでの取組み
13.4 まとめ

第3部 HCDにおける手法の活用編
第14章 エスノグラフィの活用事例 ~自動車の操作インタフェースの製品企画~
14.1 エスノグラフィとは
14.2 HCD プロセスにおけるエスノグラフィ
14.3 実施プロセスの全体像
14.4 車載インタラクション機器に関するエスノグラフィの実例
14.5 まとめ

第15章 行動観察記録ツールの活用事例
15.1 行動観察記録ツールの概要
15.2 行動観察記録ツールOBSERVANT EYEの紹介
15.3 プロトコル分析を用いた実験
15.4 ウェブサイトのユーザビリティ評価事例
15.5 レジ作業の観察記録事例
15.6 まとめ

第16章 ユーザーの利用状況記述方法の事例
16.1 ペルソナ/シナリオ法のメリットと問題点
16.2 ユーザー像記述のバリエーション
16.3 利用状況記述のバリエーション
16.4 ユーザー像の記述書式とシナリオの関係
16.5 まとめ

第17章 スキットを使ったプロトタイピングと活用事例
17.1 スキットを使ったプロトタイピングとは
17.2 スキットを使ったプロトタイピングの種類
17.3 スキットを使ったプロトタイピングの実践的活用に向けて
17.4 スキットを使ったプロトタイピングと活用事例
17.5 まとめ

第18章 体験的コンセプト評価手法の事例
18.1 背景
18.2 体験的コンセプト評価手法の必要性
18.3 体験的コンセプト評価手法
18.4 体験的コンセプト評価方法の特徴と効果
18.5 まとめ

第19章 ストーリーテリングとその活用事例
19.1 ストーリーテリングとは
19.2 UXのためのストーリーテリング
19.3 UX ストーリーの設計方法:経験プロット
19.4 UX ストーリーの活用方法
19.5 事例紹介: UXのためのストーリーテリング
19.6 まとめ

第20章 相関関係ペルソナの活用事例
20.1 相関関係ペルソナが必要な場面とは
20.2 相関関係ペルソナを作成する上での準備と取組み
20.3 活用方法
20.4 ビジネス・サービス開発への実践事例
20.5 まとめ

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著者紹介

著者紹介

第1章
河野 泉(こうの いずみ)
NEC 生産本部 デザイン戦略・商品企画グループマネージャー。
全社のHCD普及啓発に従事。
大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了。同年NEC入社。
情報処理学会、デザイン学会会員、HCD-Net認定人間中心設計専門家。

第2章
小池 禎(こいけ ただし)
オムロンヘルスケア株式会社デザインコミュニケーション部部長。
京都工芸繊維大学意匠工芸学科卒業後、東洋工業株式会社(現マツダ株式会社)を経て、
2003年オムロンヘルスケアに入社。
デザインマネジメントを担当し、グッドデザイン賞、iFデザイン賞など多数受賞。

第3章
上田 義弘(うえだ よしひろ)
1980年、九州芸術工科大学(現九州大学)芸術工学部卒業。
同年、富士通株式会社入社。
入社以来、同社が提供する商品、サービス、ICTソリューションに対するデザイン開発及びユーザインタフェース開発に従事。
日本人間工学会アーゴデザイン部会長。現富士通デザイン株式会社 代表取締役社長。

松本 啓太(まつもと けいた)
富士通デザイン株式会社 シニアデザインエキスパート。
1985年、千葉大学工学部卒業。同年、富士通株式会社入社。
入社以来、ユーザインタフェース開発、人間工学・ユーザビリティ関連業務に専門職として従事。
日本人間工学会人間工学専門家認定機構幹事・部会報編集委員長。

第4章
佃 五月(つくだ さつき)
1993年奈良女子大学卒業。同年シャープ株式会社入社。2001年よりユーザビリティ全社推進業務に従事し、
現在に至る。2010年和歌山大学大学院システム工学研究科博士後期課程修了(工学博士)。
日本人間工学会認定人間工学専門家。

第5章
渡辺 英範(わたなべ ひでのり)
京セラ株式会社自動車部品事業本部車載カメラ品質保証部責任者。
通信機器・計測機器メーカーを経て京セラに入社。
携帯電話端末のソフトウェア開発、オフショア推進、ユーザインタフェース設計の責任者を歴任。
2013年より現職。

第6章
島村 隆一(しまむら りゅういち)
1980年千葉大学工学部工業意匠学科卒業。
グラフィック・プロダクト・オフィスデザイン担当。
1990年株式会社リコー入社、ファシリティマネジメント担当
1999年より現職、総合デザインセンターユーザビリティ・エンジニア。

第7章
酒井 桂(さかい かつら)
ヤフー株式会社可視化推進本部ユーザビリティチーム所属。
九州工業大学情報システム専攻修了後、富士ゼロックス株式会社にて、視線追尾装置を使った Webサイト評価サービスの開発を担当。
現在は、ヤフーにて、ユーザーファーストなものづくりを推し進めている。

第8章
近藤 朗(こんどう あきら)
日立ドキュメントソリューションズにて、コーポレートコミュニケーションやブランディングからビジネス開発のデザインコンサルティングに従事。
博士(学術)、人間中心設計専門家。

第9章
水本 徹(みずもと とおる)
コナミ株式会社にて、アミューズメント機器の開発業務に従事。
現在は、シスメックス株式会社にて、医療機器開発への人間中心設計の導入を進めている。
認定人間中心設計専門家。人間中心設計推進機構評議委員・関西支部長。

第10章
美記 陽之介(みき ようのすけ)
大阪大学基礎工学部生物工学科でヒューマンインターフェースを学ぶ。
1987年日産自動車に入社以来、自動車のキャビンの居住性や高品質感などの感性人間工学評価や、ナビ等のインターフェースなどのユーザビリティ評価に従事。

第11章
伊藤 英明(いとう ひであき)
2004年東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修士課程修了。
同年(株)ノーバスへ入社。
2009年組織変更に伴い(株)U'eyes Designに転籍、HCDの実践業務に従事。
2010年HCD-Net認定 人間中心設計専門家資格を取得。

第12章
長谷川 敦士(はせがわ あつし)
東北大学大学院理学研究科博士前期課程修了(M.S.)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(Ph.D.)。
株式会社コンセント代表でHCD-Net認定人間中心設計専門家。
Service Design Network Japan Chapter代表、HCD-Net理事等を務める。

第13章
坂本 貴史(さかもと たかし)
ネットイヤーグループ株式会社UX デザイナー。
主に国内大手企業のデジタル戦略からWeb 情報アーキテクチャ設計、業務アプリのUI 設計など企業のデジタルマーケティング支援活動に従事。
個人でも講演活動や執筆なども多数ある。

第14章
安藤 昌也(あんどう まさや)
千葉工業大学工学部デザイン科学科准教授。
早稲田大学政治経済学部卒業後、経営コンサルティング会社の取締役等を経て、
2008 年産業技術大学院大学助教。
2011 年より現職。博士(学術)。認定人間中心設計専

第15章
易 強(いい つよし)
中国北京出身。
昭和62年来日。千葉大学大学院自然科学研究博士課程単位取得満期退学。
平成13年静岡県職員に採用され、静岡県工業技術研究所に勤務。
製品開発における人間工学的な見地からの支援、産業振興に向けた人間工学関連技術の研究開発を担当。

第16章
和井田 理科(わいだ りか)
横浜国立大学工学部電気工学科卒。
日本ビクター(現:JVCケンウッド)に入社後、回路設計、ソフトウェア設計を経てユーザビリティ技術開発と社内推進に携わる。
ヒューマンインタフェース学会員。NPO人間中心設計推進機構理事。

第17章
浅野 智(あさの さとし)
HCD/UXコンサルタント。
多摩美術大学修士課程修了。
多摩美術大学勤務、学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校を経て現職。
認定人間中心設計専門家。専門分野は情報デザイン。
現在、社会人から幼児まで対象としたワークショップを年に 50回以上実施している。

第18章
伊藤 潤(いとう じゅん)
ソニー(株)、東京工業大学制御工学卒業後同社入社、1990年ころから商品のユーザビリティに関わるさまざまな業務に従事。
現在は商品を使いやすく魅力的にするための社内の仕組みづくりや社内教育などに従事。
認定人間中心設計専門家。

第19章
脇阪 善則(わきざか よしのり)
2000年立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒業、2002年京都工芸繊維大学工芸科学研究科修了。
以降、電機メーカーやWebサービス企業にて、人間中心設計やユーザーエクスペリエンスデザインの業務に従事。
現在は、楽天株式会社編成部所属。

第20章
吉井 誠(よしい まこと)
株式会社アイ・エス・ティ代表取締役。
経営コンサルタント・顧客視点アドバイザとして人間工学を駆使し、経営ビジョン作成、マーケティング、システム開発支援などを専門に行う。
愛媛大学大学院非常勤講師。

編者略歴

黒須 正明(くろす まさあき)
1978 年 早稲田大学文学研究科博士課程単位取得満期退学。
日立製作所に入社し、中央研究所で日本語入力方式やLISPプログラミング支援環境などの研究開発に従事。
1988 年 デザイン研究所に移り、インタラクションデザイン、ユーザビリティ評価の研究に従事。
1996 年 静岡大学情報学部情報科学科教授として赴任し、ユーザ工学を体系化。
2001 年 文部科学省メディア教育開発センター教授として赴任。
現 在  放送大学教授、人間中心設計機構の理事長を務める。
ユーザ工学の立場から経験工学(XE)、感性体験、人工物ライフサイクルなど、人間と人工物の適切な関係のあり方というテーマに取り組んでいる。
著書には
『ユーザ工学入門』(1999年、共立出版、共著)
『ユーザビリティハンドブック』(2007年、共立出版、共著)
『コンピュータと人間の接点』(2013年、放送大学教育振興会、共著)他がある。

松原 幸行(まつばら ひでゆき)
阿佐ヶ谷美術専門学校プロダクトデザインコース卒。
1976年~1983年パイオニア、1983年~2004年富士ゼロックスに勤務。
フリーを経て2006年にキヤノンへ入社。
総合デザインセンターに所属し現在に至る。
また、教員として1998年~2004年青山学院大学大学院非常勤講師を勤める。
その他、TC159 SC4/WG6に所属しISO 13407規格制定に参加(1999年発行)、
ISO/IEC 24755エディター(2007年発行)、人間中心設計推進機構理事(2004年~現在)、
2012年より副理事長を担当し現在に至る。
加えて2011年からSF映画SIGのアウォードWG主査を兼務している。
著書には
『ヒューマンインタフェース』(1998年、オーム社、共著)
『ユーザビリティハンドブック』(2007年、共立出版、共著)他がある。

八木 大彦(やぎ おおひこ)
1962 年 京都工芸繊維大学卒業、同年株式会社リコー入社、デザイン部門で商品デザイン担当。
1963 年 第4回機械デザインコンクール通産大臣賞。
1969 年 9月~12月、日本貿易振興会昭和44年度短期デザイン研究員として北米の市場調査。
1990 年 「MMC(Man Machine Communication)推進室」を設立、全社啓蒙活動を推進。
1997 年 にリコーを退職。
2000 年 公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科教授、ユーザーセンタード・デザインを専門として担当。
2007 年 3月、同大学退職、名誉教授に就任。
2003~2008 年 北海道教育大学大学院非常勤講師。
現 在  人間中心設計推進機構監事。
著書には
『テクノロジー・ウォッチング』(1993年、新曜社、共訳)
『人を賢くする道具』(1996年、新曜社、共訳)他がある。

山崎 和彦(やまざき かずひこ)
京都工芸繊維大学卒業、神戸芸術工科大学博士号授与、東京大学新領域創成科学研究科博士課程単位取得満期退学。
クリナップ工業デザイン室、日本IBM デザインセンター、玉川大学非常勤講師を経て、2007年より千葉工業大学教授(デザイン科学科)。
加えて現在は、京都工芸繊維大学・非常勤講師、人間中心設計機構・副理事長、日本デザイン学会・理事。
専門はユーザーエクスペリエンス、プロダクトデザイン、ユーザーセンタード・デザイン、情報デザイン、デザイン戦略等に関連する研究および実践。
著書は
『使いやすさのためのデザイン』(2004年、丸善出版、共著)
『プロダクトデザイン』(2009年、ワークス、共著)
『情報デザインの教室』(2011年、丸善出版、共著)
『エクスペリエンスビジョン』(2004年、丸善出版、共著)他がある。

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