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実践的プライバシーリスク評価技法プライバシーバイデザインと個人情報影響評価

著者 瀬戸 洋一

著者紹介

マイナンバー法が求める個人情報影響評価の手法が分かる
 2013年に成立した行政手続番号法(通称マイナンバー法)は、2016年1月から運用が開始され、行政機関に提出する税や社会保険などに関する書類への番号記載が必要となる。同法は大変重要な個人情報を扱うため、違反者には厳罰が用意されている。
 そのマイナンバー法が、個人情報を適正に運用するために義務づけたものが「個人情報影響評価」である。本書はプライバシーバイデザインと個人情報影響評価の考え方を示し、実践例や評価書のサンプルを提示して具体的なスキルが身につくよう工夫してある。
 同法に直接携わる行政機関、ソフトウェア会社、または民間においても従業員の「個人番号」、個人支払先等の「個人番号」を取扱う担当部門には必携の書である。

電子書籍¥3,520 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥3,520定価(税込)

基本情報

発売日 2014年4月24日
本体価格 3,200円
ページ数 200 ページ ※印刷物
サイズ B5 変形
ISBN 9784764904583
ジャンル その他
タグ 法律
電子書籍形式 固定型

主要目次

はじめに

第1章 情報化社会とプライバシー問題
1.1 情報化の進展
1.2 個人情報とプライバシー
1.3 個人情報漏洩の問題
演習問題

第2章 プライバシーバイデザイン
2.1 プライバシーバイデザイン提言の背景
2.2 プライバシー対策のフレームワーク
2.3 基本原則
2.4 実施プロセス
2.5 PbDの応用事例
演習問題

第3章 プライバシーリスクとプライバシー影響評価
3.1 プライバシーと個人情報
3.2 プライバシー影響評価の歴史
3.3 フレームワーク
3.4 各国におけるプライバシー影響評価
3.5 プライバシー影響評価ハンドブックの構成項目
3.6 国際標準ISO22307における要求事項
演習問題
付録 特定個人情報保護評価の概要

第4章 個人情報影響評価におけるリスクアセスメント手法
4.1 個人情報影響評価
4.2 情報ライフサイクルとリスクアセスメント
4.3 プライバシー要求事項とのギャップ分析
4.4 個人情報影響評価におけるリスクアセスメントの提案
演習問題

第5章 個人情報影響評価の実施体制
5.1 評価実施者の専門性
5.2 各国の体制と法的根拠
5.3 日本における個人情報影響評価実施体制
演習問題

第6章 個人情報影響評価実施手順の考え方
6.1 実施手順の概要
6.2 個人情報影響評価の手順の詳細
6.3 PIA計画
6.4 PIA評価
6.5 PIA報告
演習問題
付録

第7章 個人情報影響評価の事例
7.1 日本における実施状況
7.2 健康診断総合システムへのPIAの概要
7.3 報告書の事例
演習問題

第8章 個人情報影響評価の有効性評価
8.1 有効性評価の課題と対策
8.2 有効性評価の測定方法
8.3 有効性の評価
8.4 結果と考察
演習問題

参考文献
演習問題解答例

付録
A 個人情報影響評価マニュアル
B PIA実施計画書サンプル

索引

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著者紹介

瀬戸洋一(せと よういち)
[略 歴]
1979 年3 月  慶応義塾大学大学院工学研究科 博士前期課程修了
1979 年4 月  (株)日立製作所入社 システム開発研究所配属
2006 年4 月  公立大学法人 首都大学東京 産業技術大学院大学 教授 工学博士 (慶応義塾大学) 、技術士、個人情報保護士、システム監査(情報処理技術者)
[受賞歴]
・バイオメトリクスによる走行中のドライバー認証技術の開発の講演に関し、情報処理学会第5回ITS(高度道路交通システム)研究会 優秀論文賞受賞 2001 年2月
・Security protocol for Vehicle-Road Communication Systemの講演に対し、CCCT 2003よりBest Paper Award受賞 2003年9月
・情報処理学会 国際標準貢献賞を受賞 2008年
・電子情報通信学会 功労顕彰を受賞 2009年
・経済産業省 産業技術環境局長賞を受賞 2010年
・情報処理学会 国際標準化功労賞受賞 2012年
[主 著]
• 『サイバーセキュリティ時代の生体認証技術』(共立出版、2002年)
• 『バイオメトリックセキュリティ入門』(ソフトリサーチ、2004年)
• 『情報セキュリティ概論』(日本工業出版 、2007年)
• 『プライバシー影響評価』(中央経済社、2007年)
• 『情報セキュリティの実装保証とマネジメント』(日本工業出版、2009年)
• 『情報セキュリティの基礎』(共立出版、2011年)
• 『バイオメトリック教科書』(コロナ社、2012年)
• 『ITリスク学』(共立出版、2013年)ほか
[学会] IEEE会員、電子情報通信学会員、情報処理学会員、電気学会員、日本セキュリティマネジメント学会

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