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知のデザイン自分ごととして考えよう

著者 諏訪 正樹
著者 藤井 晴行

著者紹介

身体で考える !!
今日、情報を得ようとすれば、本当に瞬時に入手できるようになった。
しかし、それは他者の理解を表わす「情報」であり、鵜呑みにしても、決して自分の「知」にはならない。
「体得する」、「腑におちる」という言葉があるように、「情報」を理解し、自らの知に昇華させるには、自らの身体を通して自分ごととして考えることが必須である。本書は、どのようにすれば自分ごとで考えるという「学び」が可能になるのか―今の時代に、あえて少しハードボイルドな学び論を、明快な語り口で説く。
人文・社会科学の分野において、教育や学ぶということに興味をもつ読者はもちろんのこと、客観的事実の解明・応用としての自然科学・工学分野においても、研究の問いの立て方や進め方、そして論文の組み立て方について悩む学部生や院生、そして研究者に必読の書である。

電子書籍¥2,640 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥2,640定価(税込)

基本情報

発売日 2015年6月18日
本体価格 2,400円
ページ数 276 ページ ※印刷物
サイズ A5 変形
ISBN 9784764904842
ジャンル その他
タグ 教養, 教科書
電子書籍形式 固定型

主要目次

【第1部 自分ごとの欠如】
1章 日常生活における自分ごとの欠如
2章 プロフェッショナル・デザインにおける自分ごとの欠如
3章 学問における自分ごとの欠如

【第2部 自分ごとで学ぶための方法】
4章 自分ごととしての学び
5章 モノへの眼差しがからだと記号をつなぐ―からだメタ認知メソッド
6章 からだメタ認知の実践事例

【第3部 自分ごとで研究するための方法】
7章 一人称で問いを立てましょう
8章 構成的な手法で研究しましょう

【第4部 知をデザインするマインド】
9章 デザイン・マインドを働かせよう
10章 知の研究の伝え方・学び方
11章 教育における伝え方・学び方

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著者紹介

諏訪 正樹(すわ まさき)
「知の研究は、生活者としての自分自身の知をみつめることから始めるのがよい」を信条とする。
研究者が「自分ごととして考える」ひとつの有効な主導原理になると考えるからである。
身体知、感性力、デザイン知、および、それらの学び論/教育論を専門とする。
生活における一人称研究、 構成的研究がモットー。慶應義塾大学環境情報学部教授。
1984 年 東京大学工学部卒業。
1989 年 同大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。
同 年  (株)日立製作所入社(基礎研究所配属)。
1997 年 シドニー大学建築デザイン学科主任研究員。
2000 年 中京大学情報科学部助教授
2004 年 同教授
2008 年より現職。

藤井 晴行(ふじい はるゆき)
建築学を早稲田大学で学び、個性的かつ徹底的な建築デザイン教育を受けた。
建築批評が引用する哲学や科学の理解のしかたに対して持った疑問が次第に大きくなり、デザインを科学的に説明しようと、研究職を目指した。
実践と研究が結びつく、清水建設株式会社に入社し、技術研究所及び基礎研究室の「研究の自由」を尊重する環境の中で鍛えられた。
デザインを理解する礎として、行為論及び行為モデルに興味をもち、カーネギーメロン大学にて哲学を学ぶことにした。
コンピューターを踊らせることができなければ生き残れないという環境の中で、人工知能色に染まった。さらに、シドニー大学にてデザインコンピューティングを学んだ。
これまでをふりかえり、これからを展望し、デザインすることを対象とする科学の方法論を構成し続けることが自分の使命だと考えている。
東京工業大学大学院理工学研究科教授(建築学専攻)。
博士(工学)、一級建築士。
建築に関わらず、「デザインとは如何なる行為か?」という問いの答えをつくろうとしている学生たちと学びたい。

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