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観光情報学入門

編集 観光情報学会
著者 松原 仁
著者 山本 雅人
著者 深田 秀実
著者 鈴木 昭二
著者 川嶋 稔夫
著者 木村 健一
著者 伊藤 直哉
著者 川村 秀憲
著者 倉田 陽平
著者 原 辰徳
著者 内田 純一
著者 鈴木 恵二
著者 大薮 多可志
著者 阿部 昭博
著者 長尾 光悦
著者 大内 東
著者 小野 哲雄

著者紹介

情報で観光を実学する!
 観光は現在、以前のパック旅行から、「個」を中心とした観光に大きくシフトしている。このシフトを促したのが、インターネット利用を中心とした「情報」である。以前は、見所などもあらかじめセットされた内容で観光していたが、今日は個々が、宿泊地、交通手段を個人手配するのはもちろん、観光地の情報も、インターネットやそこにいる観光客からの動的情報を得て臨機応変に観光している。
 また、我が国は今日、観光を産業資源として、外国人の来訪を積極的に進めようとしている。このような状況の中、観光を情報の切り口からとらえて体系的に学び、実学に結びつけるのは急務である。本書はこのような視点から、観光情報学という新たな領域を具体的な事例を数多く例示しながら解説している。観光情報に関心のある読者はもとより、観光資源をいかに活用しようかと考えている読者にも最適の書である。

電子書籍¥2,970 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥2,970定価(税込)

基本情報

発売日 2015年5月15日
本体価格 2,700円
ページ数 240 ページ ※印刷物
サイズ A5
ISBN 9784764904828
ジャンル 情報
タグ 情報科学, 教科書
電子書籍形式 固定型

主要目次

1章 はじめに 観光情報学とは?
1.1 観光とは何か
1.2 観光にまつわる学問
1.3 個人旅行と観光情報学
1.4 観光情報学で対象とする研究の概観
1.5 観光情報学の今後
章末問題
参考文献

2章 情報化時代の観光行動
2.1 観光行動の変遷
2.2 旅行前の観光行動と情報サービス
2.3 観光旅行中の観光行動
2.4 観光旅行後の観光行動
2.5 観光行動に関する情報サービスの今後
章末問題
参考文献

3章 位置情報サービスと観光
3.1 位置情報サービスの概要
3.2 位置情報サービスを実現するための要素技術
3.3 観光分野などにおける位置情報サービスの事例
章末問題
参考文献

4章 拡張現実(AR)が観光にもたらすインパクト
4.1 拡張現実(AR)とは
4.2 ARの基礎技術
4.3 観光への応用
4.4 ARの課題と可能性
章末問題
参考文献

5章 デジタルアーカイブと観光
5.1 観光情報とデジタルアーカイブの関係
5.2 地域デジタルアーカイブ
5.3 デジタルアーカイブの観光情報への利用
5.4 アーカイブを活用する観光デザイン
章末問題
参考文献

6章 観光情報とデザイン
6.1 PRとナビゲーション
6.2 PRの再構築と地域デジタルアーカイブ
6.3 デスティネーションにおけるPRの再構築
6.4 地域デジタルアーカイブによるデスティネーションキャンペーン
6.5 ナビゲーション
章末問題
参考文献

7章 ユーザ参加による情報構築と価値共創
7.1 観光消費行動と情報行動
7.2 Web2.0時代と情報行動
7.3 CGMとUGC
7.4 AISASモデルとロコミ
7.5 □コミ共有と二つの価値共創
7.6 集合知とは何か
7.7 集合知の活用
7.8 経験価値と価値共創
章末問題
参考文献

8章 観光情報パーソナライゼーション
8.1 はじめに
8.2 パーソナライゼーションとレコメンデーション
8.3 レコメンデーションを実現する理論
8.4 おわりに
章末問題
参考文献

9章 ゲーミフィケーションと観光
9.1 観光とゲームイベント
9.2 恒常的なゲーム運営
9.3 携帯電子機器を使った観光周遊支援ゲーム
9.4 参加者が創る観光周遊支援ゲーム
9.5 ゲーミフィケーションという文脈から
9.6 思い出を記録し口コミにつなげる仕掛け
章末問題
参考文献

10章 観光情報学のフロンティア
10.1 観光とサービス工学の接点
10.2 観光プランを、誰がいつデザインするか
10.3 観光情報が拓く観光サービスのデザイン
10.4 おわりに:価値共創の時代と、変化する旅行会社の役割
章末問題
参考文献

11章 観光情報学を学ぶために
11.1 観光とイメージ
11.2 観光目的地(デスティネーション)と観光情報
11.3 観光地のサービス商品と情報技術
11.4 観光地サービス・マーケティングの新潮流
章末問題
参考文献

12章 観光情報システムが目指す未来
12.1 UNWTOにおける国際的観光動向
12.2 世界観光競争力ランキング
12.3 国際競争力のある観光産業育成に向けての情報システム
12.4 観光はシステムとしての発明品
章末問題
参考文献

13章 観光情報学に関するトピックス
13.1 東日本大震災からの復興と観光情報学
13.2 温泉旅館ソフトの中国への輸出可能性
13.3 文化観光における情報の役割とその将来展望一平泉の取組みから
13.4 風評被害と観光
章末問題
参考文献

章末問題の解答・ヒントなど
索引
著者紹介

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著者紹介

松原 仁(まつばら ひとし)
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 教授
matsubar@fun.ac.jp
序文、1章、13章(13.1節)

山本 雅人(やまもと まさひと)
北海道大学 大学院情報科学研究科 教授
masahito@complex.ist.hokudai.ac.jp
2章

深田 秀実(ふかだ ひでみ)
小樽商科大学 商学部 准教授
fukada@res.otaru-uc.ac.jp
3章

鈴木 昭二(すずき しょうじ)
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 准教授
ssuzuki@fun.ac.jp
4章

川嶋 稔夫(かわしま としお)
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 教授
kawasima@fun.ac.jp
5章

木村 健一(きむら けんいち)
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 教授
kimura@fun.ac.jp
6章

伊藤 直哉(いとう なおや)
北海道大学 大学院国際広報メディア・観光学院 教授
naoya@imc.hokudai.ac.jp
7章

川村 秀憲(かわむら ひでのり)
北海道大学 大学院情報科学研究科 准教授
kawamura@complex.ist.hokudai.ac.jp
8章

倉田 陽平(くらた ようへい)
首都大学東京 都市環境学部 准教授
ykurata@tmu.ac.jp
9章

原 辰徳(はら たつのり)
東京大学 人工物工学研究センター 准教授
hara_tatsu@race.u-tokyo.ac.jp
10章

内田 純一(うちだ じゅんいち)
北海道大学 大学院国際広報メディア・観光学院 准教授
uchida@cats.hokudai.ac.jp
11章

鈴木 恵二(すずき けいじ)
北海道大学 大学院情報科学研究科 教授
suzuki@complex.ist.hokudai.ac.jp
12章

大薮 多可志(おおやぶ たかし)
学校法人 国際ビジネス学院学院長
oyabu24@gmail.com
13章(13.2節)

阿部 昭博(あべ あきひろ)
岩手県立大学 ソフトウェア情報学部 教授
abe@iwate-pu.ac.jp
13章(13.3節)

長尾 光悦(ながお みつよし)
北海道情報大学 経営情報学部 准教授
nagao@do-johodai.ac.jp
13章(13.4節)

大内 東(おおうち あずま)
北海商科大学 商学部 教授
ohuchi@hokkai.ac.jp
13章(13.4節)

小野 哲雄(おの てつお)
北海道大学 大学院情報科学研究科 教授
tono@ist.hokudai.ac.jp

編集幹事
特定非営利活動法人 観光情報学会
 観光情報学会は、我が国の観光産業に関連する人たちに対して、観光と情報活用の視点からの学術研究・実用研究に基づいた提言等の実施事業を行うとともに、
新しい学問分野としての観光情報学の確立・発展を図る活動、およびその分野の研究者の育成と支援活動を通して、
我が国の観光産業の発展とそのための戦略研究に寄与することを目的として、2003年 9月に設立された学術団体です。

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